小学3年生は、とても子供だと思われていた。
ほぼ日刊イトイ新聞では、小学5年生の女の子が4コマ漫画を連載している。
その子が谷川俊太郎さんと対談していて、「鍾乳洞」という言葉を使った。
小さいのにこんな言葉を使うんだ、と思ったけれど、よく考えたら小学5年生だ。「鍾乳洞」くらい使うだろう。
そこで、思い出したのである。
私が小学3年生の時、とても子供だと思われていた。
担任になった先生は、いつも5、6年生を受け持っていた先生だった。
突然3年生を任され、どうしたらいいか分からなかったのだと思う。
顔は怖いし、背は高いし、おじさんだし。
悩んだ末、先生は驚きの行動にでた。
「……じゃあ、始めて、ちょ。」
語尾に「ちょ」をつけたのである。
緊張していた空気が、一気に笑いに変わった。
「先生、俺たちそんなに子供じゃないから」と、笑いながら誰かが言った。
その時は、なぜ先生が自分たちをそんなに子供に見るのか不思議だった。
でも「鍾乳洞」のことを考えた時、私は「ちょ」をつけた先生と同じだった。
そうか、先生はこんな気持ちで「ちょ」をつけたんだな、としみじみしている。
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