2014年3月11日火曜日

ふ。
本を読んでいて突然、「ふ」という文字が、それだけ浮き出るように見えた。
「ふ」の一画目と二画目の間が空いている「ふ」だった。

私はかつて、一画目と二画目の間が空いた「ふ」を書いていた。
小学校一年生の時に、習った通りの「ふ」を。
でも、いつからか、一画目と二画目をつなげるようになった。
それがいつだったかは思い出せないが、そうしようと決意したことは、よく覚えている。
私は、学校で教わったことに背くことがなかったから。
初めて一画目と二画目をするするとつなげた時、すこし、後ろめたさを感じた。
できた「ふ」を眺めると、大人の「ふ」になったような気がした。

今でも「や」はうまく書けないし、「ろ」は数字の3みたいになってしまう。
その中で「ふ」は、少しだけ大人びている。

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