アタカマ砂漠では、星が見えすぎる。
星が見えすぎると、星がない空間を模様として星座をつくるという。
砂漠には花の種が俟っている。
水をまくだけで花が咲くという。
雨が降れば、一面の花園になる。
砂漠の花の研究なんて、わくわくするだろうなあ。
生物学の、そういう所が好きだった。
自分を抑制するものを取り払って、というか取り払うことが要求されて、興味や好奇心を最大限に発揮することが要求される。要求だけれど、私には、「発揮していいんだ」という方が大きかった。
何時間でも顕微鏡を覗いていてもいいということ、歩いていて気になる植物がいたら、そこに行って見て触って、時には穴を掘って根まで見ようとしていいということ、そいういうことが許され、要求されることが、縮こまっていた自分をぐーっと伸びやかに広げてくれた。
私は生物学の、そういう所が好きだったのだ。
生物学から離れて、再び縮こまっていた。
アタカマ砂漠の花は、すこしだけ、また自分をぐーっと広げてくれた。
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