チャーハンを作るとき、思い出す女の子がいる。
小学二年生の頃だったと思う。
クラスメイトに、Mちゃんという女の子がいた。
男勝りで、クラスで一番強い女の子だった。
特に仲がよかったわけではなかったけれど、その頃は変にグループに分かれているのではなく、皆ゆるやかに仲がよかったので、その日はたまたまMちゃんと二人で帰ることになったのだった。
私は彼女に興味があったのだと思う。
いろいろ質問した。
そして、彼女が家でひとりで料理をして食べているということに、とても驚いた。
「チャーハンとか、ちゃっちゃと作れるよ」
と言いながら、フライパンを振る真似をする。こともなげに。7、8歳の女の子が。
私は何もできなかったと思う。トマトを切るぐらいだろうか。
とにかく、ひとりで料理ができるという彼女をおおいに尊敬した。
彼女はそのあと少しして転校してしまい、他の質問はすべて忘れてしまったけれど、その時のチャーハンを作る彼女の姿は今でもはっきり覚えている。
そして、自分が一人暮らしをしてチャーハンを作るときに、必ず彼女を思い出すのである。
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