2014年1月25日土曜日

アタカマ砂漠の花

アタカマ砂漠では、星が見えすぎる。
星が見えすぎると、星がない空間を模様として星座をつくるという。

砂漠には花の種が俟っている。
水をまくだけで花が咲くという。
雨が降れば、一面の花園になる。

砂漠の花の研究なんて、わくわくするだろうなあ。
生物学の、そういう所が好きだった。
自分を抑制するものを取り払って、というか取り払うことが要求されて、興味や好奇心を最大限に発揮することが要求される。要求だけれど、私には、「発揮していいんだ」という方が大きかった。
何時間でも顕微鏡を覗いていてもいいということ、歩いていて気になる植物がいたら、そこに行って見て触って、時には穴を掘って根まで見ようとしていいということ、そいういうことが許され、要求されることが、縮こまっていた自分をぐーっと伸びやかに広げてくれた。
私は生物学の、そういう所が好きだったのだ。

生物学から離れて、再び縮こまっていた。
アタカマ砂漠の花は、すこしだけ、また自分をぐーっと広げてくれた。

2014年1月13日月曜日

うどん

インド人は、うどんが好きなのだそうだ。

インド料理といったらカレーのイメージしかない。
もしくはカレー味の何か。
インドではマックのハンバーガーさえもカレー味なのだという。
三食カレーで飽きないのか、というのは大きなお世話で、むしろ三食カレーでないと落ち着かないそうだ。

そんなインド人が好きな日本食が、うどん。
カレーの刺激とは対極にある気がする。
私は、お腹が痛くなった時に、お腹に優しい気がして、うどんを食べる。半熟のタマゴと一緒に。
優しい代表のうどんが、刺激的代表のカレーの国の人々に愛されるなんて。なぜ。

答えは……出汁。出汁が好きらしい。
なるほどー!
と、納得できるはずもなく。
しかしながら、おいしそうに幸せそうに、うどんをすする姿を思い描くと、「ま、いっか」と細かいことはどうでもよくなる。
インドの皆さん、カレーに飽きたらいつでも、うどんをすすりに来てくださいね。