2015年12月15日火曜日

くらやみ

朝明けの光のなかで凍りつく郵便ポストのなかのくらやみ

頬を切るくらいに張りつめた白の封筒 口へ口へ押し込む

くらやみの中で手紙は眠るだろう郵便ポストに霜降りる日の


2015年11月15日日曜日

ポッキーとプリッツ

11月11日、ポッキーとプリッツの日に、岡野大嗣さんとの往復書簡「ポッキーとプリッツ」を始めました。
http://pockytopretz.blogspot.jp

季節に1、2回の更新です。
そういえばポッキー(またはプリッツ)食べてないな、食べたいなと思ったら(たぶん)読みどきです。
よろしくお願いいたします。

院内カフェ

お久しぶりです。
さて、10/6発売の週刊朝日で、中島たい子『院内カフェ』について書評を書かせていただきました。
http://book.asahi.com/reviews/column/2015100900003.html

「選ばなければ、求めなければ、普通の人生だってやってこないのだ」という一文が印象的でした。

どうぞよろしくお願いいたします。

2015年7月7日火曜日

太宰治の辞書

七夕ですね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、6/30発売の週刊朝日で、北村薫『太宰治の辞書』について書評を書かせていただきました。
http://book.asahi.com/reviews/column/2015070300003.html

『太宰治の辞書』は、北村薫さんのデビュー作からつづく、《私》と落語家・円紫さんシリーズの最新作。
このシリーズを初めて読んだのは、早稲田の大学図書館でした。
主人公の《私》も早稲田の学生で、出版社でアルバイトを始めたりして、自分と重ね合わせて読んだ記憶があります。
もう新作は出ないだろうと(著者でさえ)思っていたら、17年ぶりの新作ということで、嬉しい驚きでした。

どうぞよろしくお願いいたします。

2015年3月18日水曜日

2015年読書記録


思いはたくさん、あふれるほど胸をつくのだが、それを言い表す言葉を見つけられなかった。というより、言葉を発する瞬間に、わずかな重力を感じるようになった。何か言いたいことがあっても、その重力のため、口が簡単に開かなくなったのである。(西加奈子『円卓』)

私は古くからの友人ドビュッシーの家で、ずいぶん長い年月のあいだ、ご馳走になったあの思いやりのある昼食を忘れることができない。(エリック・サティ『卵のように軽やかに』)

柚木麻子『けむたい後輩』

江國香織『雪だるまの雪子ちゃん』
 ―― 雪であることをわすれているようなゆきだるまからもらうてぶくろ(笹井宏之)

荒俣宏『恋するアールヌーヴォー』

「まあ、面倒ではあったが」仕事とはそういうものだ、と言おうとした。(中略)「千葉さんは、僕たちのために、面倒くさいことをしてくれた」山野辺は小さく顎を引く。「それだけで充分です」(伊坂幸太郎『死神の浮力』)

加賀谷哲朗『沢田マンション超一級資料』

この人が大切だ。ハセオは大切な大切な男ともだちだ。この先もずっと。だから、甘えてばかりでは駄目だ。ハセオに何かがあった時、私が助けてあげられるように、私も変わらなきゃいけない。(千早茜『男ともだち』)
 ―― ぐつぐつと水菜の横で煮えている「友だち」という言葉のずるさ(俵万智)

穂村弘/酒井駒子『まばたき』

小さな食卓をととのえながら、私の孤独は私だけのものだ、と思った。(江國香織『温かなお皿』)

ひとしきり笑い転げたあとで、レナートが「覚えておいて」と改まった。「小さな欠点しかない男には、小さな長所しかないわ。大きな欠点のある男には、大きな長所があるのよ」(平安寿子『セ・シ・ボン』)

柚木麻子『嘆きの美女』

中島京子『パスティス』

トーベ・ヤンソン『少女ソフィアの夏』

柴崎友香『私がいなかった街で』

尾崎俊介『ホールデンの肖像』

2015年1月26日月曜日

いつか来た町

新年もだいぶ経ちましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、1/20発売の週刊朝日に、東直子さんの随筆集『いつか来た町』について書評を書かせていただきました。
http://book.asahi.com/reviews/column/2015012300002.html

この本に登場する町を実際に歩いて、東さんの思考をたどってみたりしました。面白かったです。
旅に出る気力はないけれど、ちょっくら知らない町に行きたい!という時に読んでみるのも良いですね。
ぜひ、それぞれの楽しみ方を見つけてみてください。

よろしくお願いいたします。

2014年12月28日日曜日

2014年主な仕事まとめ

2014

【書評】週刊朝日
俵万智『オレがマリオ』文藝春秋
http://book.asahi.com/reviews/column/2014022100004.html
西加奈子『舞台』講談社
http://book.asahi.com/reviews/column/2014040400003.html
林公代『宇宙飛行士の仕事力』日本経済新聞出版社
http://book.asahi.com/reviews/column/2014050900005.html
長嶋有『春のお辞儀』ふらんす堂
http://book.asahi.com/reviews/column/2014062700005.html
堀本裕樹『いるか句会へようこそ』駿河台出版社
http://book.asahi.com/reviews/column/2014090500005.html
谷川俊太郎『詩を書くということ』PHP研究所
http://book.asahi.com/reviews/column/2014110700006.html
津村記久子『エヴリシング・フロウズ』文藝春秋
http://book.asahi.com/reviews/column/2014112800005.html

【インタビュー】日本大学生物資源科学部 Webマガジン
人に役立つミルクを求め考え続ける
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~nubs_go.go/faculty/masuda.html
古民家再生の道を切り開く
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~nubs_go.go/faculty/horie.html
微生物間の”やりとり”を探る
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~nubs_go.go/faculty/ueda.html
脂肪細胞の新たな可能性を広げる
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~nubs_go.go/faculty/kano.html
ミクロの視点から樹木の謎と応用に迫る
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~nubs_go.go/faculty/katayama.html
食と農と人をつなぐ
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~nubs_go.go/faculty/kawate.html

【取材】日経WOMAN別冊
医療・製薬業界に求められる近未来の新しい働き方を提案
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/wolinfo/20141219/197264/
デジタルを活用した近未来の主婦(夫)像を提案
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/wolinfo/20141219/197265/

【書籍紹介】
渡辺佑基『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』河出書房新社
吉川浩満『理不尽な進化』朝日出版社
トーマス・マクナミー『美味しい革命』早川書房
デイヴィッド・ミーアマン・スコット/リチャード・ジュレック『月をマーケティングする』日経BP社
犬丸一郎『帝国ホテルの流儀』集英社新書
下村脩『クラゲに学ぶ』長崎文献社
赤崎勇『青い光に魅せられて』日本経済新聞出版社
須藤靖『宇宙人の見る地球』毎日新聞社
トーマス・H・ダベンポート/キム・ジノ『真実を見抜く分析力』日経BP社
デボラ・ペリー・ピシオーニ『シリコンバレー最強の仕組み』日経BP社
たくきよしみつ『デジタルワビサビのすすめ』講談社現代新書
小谷太郎『理系あるある』幻冬舎新書
デイナ・アーディ『現場力を引き出すリーダーの条件』日経BP社
ジョン・E・ケリー3世/スティーブ・ハム『スマートマシンがやってくる』日経BP社
小川和也『デジタルは人間を奪うのか』講談社現代新書
山田順『人口が減り、教育レベルが落ち、仕事がなくなる日本』PHP研究所
高野忠『エネルギーの未来 宇宙太陽光発電』アスキー新書
ジェフ・スティベル『ブレークポイント』KADOKAWA
ウジトモコ『視覚マーケティング戦略』クロスメディア・パブリッシング
諏訪貴子『町工場の娘』日経BP社
岡田昭人『オックスフォードの教え方』朝日新聞出版
黒岩哲彦『エクセルギーハウスをつくろう』コモンズ
浦島允佳『ハーバード式病気にならない生活術』マキノ出版
三好基晴『自然食の裏側』かんき出版
北端康良『才能が9割』経済界
赤羽雄二『ゼロ秒思考』ダイヤモンド社
山形和行『名物機長のホスピタリティ』ごま書房新社