2015年3月18日水曜日

2015年読書記録


思いはたくさん、あふれるほど胸をつくのだが、それを言い表す言葉を見つけられなかった。というより、言葉を発する瞬間に、わずかな重力を感じるようになった。何か言いたいことがあっても、その重力のため、口が簡単に開かなくなったのである。(西加奈子『円卓』)

私は古くからの友人ドビュッシーの家で、ずいぶん長い年月のあいだ、ご馳走になったあの思いやりのある昼食を忘れることができない。(エリック・サティ『卵のように軽やかに』)

柚木麻子『けむたい後輩』

江國香織『雪だるまの雪子ちゃん』
 ―― 雪であることをわすれているようなゆきだるまからもらうてぶくろ(笹井宏之)

荒俣宏『恋するアールヌーヴォー』

「まあ、面倒ではあったが」仕事とはそういうものだ、と言おうとした。(中略)「千葉さんは、僕たちのために、面倒くさいことをしてくれた」山野辺は小さく顎を引く。「それだけで充分です」(伊坂幸太郎『死神の浮力』)

加賀谷哲朗『沢田マンション超一級資料』

この人が大切だ。ハセオは大切な大切な男ともだちだ。この先もずっと。だから、甘えてばかりでは駄目だ。ハセオに何かがあった時、私が助けてあげられるように、私も変わらなきゃいけない。(千早茜『男ともだち』)
 ―― ぐつぐつと水菜の横で煮えている「友だち」という言葉のずるさ(俵万智)

穂村弘/酒井駒子『まばたき』

小さな食卓をととのえながら、私の孤独は私だけのものだ、と思った。(江國香織『温かなお皿』)

ひとしきり笑い転げたあとで、レナートが「覚えておいて」と改まった。「小さな欠点しかない男には、小さな長所しかないわ。大きな欠点のある男には、大きな長所があるのよ」(平安寿子『セ・シ・ボン』)

柚木麻子『嘆きの美女』

中島京子『パスティス』

トーベ・ヤンソン『少女ソフィアの夏』

柴崎友香『私がいなかった街で』

尾崎俊介『ホールデンの肖像』

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